そもそも認知症とは

認知症とは

認知症という言葉が、これから迫り来る超高齢化社会にむけて、盛んに発されていますが、なんとなく、一人歩きしている気がします。認知症に対して充分な理解がないままに、認知症のことが叫ばれるのはそれはそれで危険である気がしますので、認知症とはどのようなものなのかを記していきます。
まず、我々は知識や経験を記憶によって保っています。そしてそれによって適切な判断を下していきます。これを認知機能といいます。認知症になると、この認知機能が衰えてしまいます。
認知症は脳の老化現象といっても差し障りないかもしれません。本来脳の重さは、男性でおよそ1400g、女性でおよそ1250gなのですが、認知症になると神経細胞が脱落するために、しわにあたる脳溝がひろがってしまいます。脳の重さも減少してしまいます。
脳の側頭葉の内側に海馬があり、海馬は神経細胞の集団でもあります。記憶を担当しているのですが、海馬がなんらかの理由で障害を受けると、物忘れがひどくなります。頭頂葉は、手足で道具を使ったり文字を書いたりする運動を担っています。後頭葉は、物を認知する視覚領野があります。これらがうまく働かなくなると、認知症の症状がでます。
認知症はやはり高齢になるほどにかかるリスクが高く、85歳以上ともなるとおよそ30%の人が認知症となります。
普通の人は何かを忘れる時、あれなんだったっけという感じで、体験の一部分を忘れてしまいますが、認知症の場合は、体験そのものを忘れてしまいます。これをエピソード記憶の障害といいます。大体、認知症は、記憶障害→言語障害→失見当→判断障害という風に悪化していきます。
認知症では様々な障害のほかにも、せん妄を引き起こします。意識障害に興奮が加わり、落ち着きがなくなり、幻覚が起こります。
また、うつ病の症状もみられます。気分が落ち込んで憂鬱な状態がずっと続いてしまいます。
認知症には様々あり、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、クロイツフェルト・ヤコブ病、慢性硬膜下血腫などあり、それぞれに特徴が違います。もし身近な人が認知症の兆候を見せたなら、どのタイプの認知症なのかをきちんと知るようにしましょう。

    サブコンテンツ

    このページの先頭へ