人は、いずれは老年期を迎えます。高齢者となり、仕事、子育てなどが落ち着き、おだやかな時間を過ごす中で、体力が徐々に衰えるのと同時にうつ状態が起こることがあります。この「高齢者うつ病」の有病率はなんと13.5%、非常に高い数字を示しています。この原因はさまざまで、配偶者や親しい友人、知人の死、体力の低下、気力の衰え、そして一人暮らしへの不安などがきっかけとなって、誰にでも起こりうるものとされています。
しかし、その症状は、意外と見逃されてしまうことが多く、単なる身体の不調で片付けられてしまったり、認知症と間違われてしまったりと発見が遅れることがあります。うつ病は、早期発見が治療のポイント。身近にいる高齢者の“うつ”を見逃さないためにも、正しい知識を得ておきましょう。そこで、高齢者が患う「うつ病」の特徴とその症状について、お話します。
高齢者特有“うつ症状”の特徴は
- 何に対しても興味が持てなくなった
- 配偶者との死別や子供の独立で一人になったタイミングで発症
- 精神症状があまりない
高齢者のうつには、これら3つの特徴があります。詳しくは後述しますが、精神的な症状よりも身体症状のほうが強く出る傾向にあるので、どうしても見過ごされがち。身体の悪いところを調べている間に、どんどんうつ状態が進行してしまった、ということもありえます。
そのため、周りが早く気づくことが大切。下記に挙げるうつの症状がみられるときは、すぐに専門医に連れていき、診てもらいましょう。
その症状は?
おもに以下のような自律神経症状や不定愁訴の症状が見受けられます。
- 寝てばかりいる
- 気分が落ち込む
- イライラする
- 集中力がなくなる
- よく眠れない
- 身体がだるい
- めまい、ふらつき
- 手足のしびれ
- 耳鳴り
- 頭痛、腰痛、肩こり
- 胃部の不快感、食欲不振
- その他、記憶障害など
これらの症状がほぼ毎日、2週間以上継続して起こります。
また、進行すると、次のような妄想も引き起こします。
- 「心臓が止まった」など現実にはありえない心気妄想
- 貧乏ではないのに「自分は貧乏だ」と言い張る貧困妄想
- 「自分は罪深い人間」だと思い込む罪業妄想
その他、なんとなくどこか悪い、というような不調を訴えることも多くあります。
本人は、病院にいっても、自分では心の異常に気づくことができなかったり、なんとなく気づいていてもいわなかったりすることが多く、見逃されてしまいがち。
医者で検査をしても、実際悪いところが見つからないため、周りからは気のせいだろうといわれてしまうことも。結果、うつ病が進行してしまうことがあるのです。
認知症との区別をしっかりと!
高齢者のうつ病は、よく記憶障害のひとつ「認知症」と間違われてしまうことがあります。なぜなら、その症状がよく似ているからです。うつ病でも、日付や曜日がわからなくなるなどの記憶障害が出ることがあるので、注意が必要です。高齢者だから認知症なのでは?と早とちりせず、早めに専門医に相談し、区別するために検査などを受けるようにしましょう。
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